所有不動産をいかす

自己所有ビルを取得し、テナントからの移転を行った企業。駅前の好立地であり、 当初は自己使用箇所以外からの賃料収入を目論んでいたが、近隣の別場所に新駅ができその近くに大学ができるなど逆風が吹く中、 入居テナント集めが難航。そこで、当社が一部を賃借した上で新事業を行い、軌道に乗せた上でビルオーナー企業に事業譲渡を行った。 その他、空きスペースを活用した別の事業もオーナー会社で行うよう提案し、結果的にどちらの事業も収益貢献するに至った。 賃貸事業より手間隙はかかるものの、本業とのシナジー効果という副産物も生まれている。

 

⇒ここがポイント

当社が新事業を行い軌道に乗せた後事業譲渡する、というのはあくまでイレギュラーな形です。しかし、賃貸物件である所有不動産が上手く回らない場合は、ただ手をこまねいていても仕方ありません。不動産は間違いなく日々劣化し、固定資産税等保有コストもかかり ます。うまく生かすために『不動産会社頼り』一辺倒から脱皮する勇気も時には必要です。確かな動きをすれば、それが結果的に功を 奏する、ということはよくあります。