財務会計と管理会計を結ぶキーワードは「キャッシュフロー」です。
財務会計の「損益計算書」と「貸借対照表」にまたがるデータを統合修正した上で、実際のキャッシュの流れを把握するために出されるのが 「キャッシュフロー計算書」ですが、これは財務会計の諸表のひとつです。ですからキャッシュフロー計算書でお金の動きをつかむことは できますが、やはり他の財務諸表同様「結果をしめすもの」でしかありません。
それに対し、キャッシュの動きについて予測を交えより早くつかんでいこうとするものが、「資金繰り表」です。資金繰り表は管理会計の ひとつの重要な指標です。資金繰り表を作成し、その精度を高めるためには「売掛・買掛管理」「未収・未払管理」「借入金返済管理」更に 一歩進んで「在庫管理」などが必要となります。
計画管理である資金繰り表と結果管理であるキャッシュフロー計算書のふたつでキャッシュの動きを完全に把握していくことが、 キャッシュフロー経営の基本です。