企業の再生、再開発にはまず正確な現状分析と経営戦略のチェック、及びそこから導き出される「KFS(Key Factors For Success)」 もしくは「CSF(Critical Success Factor」と呼ばれる「重要成功要因」の確定(再確立)が重要です。その確立の手法として、最もシンプル且つ有効なツールが「SWOT分析」です。
更に次のステップとして「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4つのポイントからのアプローチを行います。
ヒトに関しては、まず現従業員の配置と能力の棚卸が必要です。ムダ・ムラ・ムリがないか、能力開発の方向が間違っていないか、足りない能力は 無いか、あればどうすればよいか、などを検証します。
モノも基本的には「ヒト」と同様、現有資産全ての棚卸を行う必要があります。ムダ・ムラがないか、不良在庫は無いか、 稼動していない資産は無いか、金食い虫のモノはないか、あればどうすればよいか、などを検証します。
カネについては、損益と貸借だけでなく、キャッシュフローの検証が必要です。特に借入金の返済元金や過去の未払い金・買掛金、税金・保険料 の滞納分など直接帳簿に出てきにくいキャッシュアウトを見落とすことなく調べる必要があります。
情報については、企業の強みである「コア・コンピタンス」が有効に機能しているかどうか、と言う観点が最も重要です。情報の流れと管理・ ノウハウの蓄積と有効活用・スピードや正確性に関する仕組みが出来ているか、出来ていなければどうすればよいか、などを検証し、全てコア・ コンピタンスとの関係においてどうあるべきかを見極めていきます。