なぜ「簡易型」なのか?

行動原価をとらえる際、生産現場のように活動が定型化できる場合とそうでない場合とでは、その把握のために要する 時間に大きな差が生じます。非定型的活動の場合、より多くの活動単位に分類しその一定標準化をせねばならず、非常に 多くのサンプル抽出が必要となります。ですから今まで実際にABCを導入した企業では、その調査に多大な時間と手間隙がかかる、 と言う難点がありました。
しかし当社では、「ABCはあくまで企業価値を高めるための『手段』であって『目的』ではない」 との信念から、このABCをより簡略化・簡易型化することとしました。しかし、その結果に信頼性がなければ意味がありませんので、 サンプル抽出の部分を簡略化する代わりに結果をまとめる段階で幹部・管理職のマネジメント判断を加味して修正を行うと言うやり方を開発しました。
そのもととなったのは都市再開発の「権利変換」と言う手法で、簡単に言いますと『効用比』と呼ばれる修正値を持って、行動単位の時間と 効力の関係を是正していくというものです。